細胞の話

プライマリーセルの価格

プライマリーセルとは、初代細胞のことです。ヒトや動物の臓器や組織から採取した正常細胞のことです。このプライマリーセルをディッシュなどで培養すると、個体と同様に寿命があり、何回か分裂すると死んでしまいます。しかし、中には無限に増殖する不死の細胞もあり、セルライン(細胞株)といわれています。研究用に販売されているプライマリーセルの平均的な価格は、採取した動物や臓器、保存状態にもよりますが、5万円前後です。細胞を提供するメーカーによっても価格は変わってきます。また、一般に、信頼性の高い細胞バンクの細胞は高い傾向があります。しかし、品質管理や細胞の保存・培養も適切に行われていると考えられていますので、品質チェックの手間が減らせます。

細胞の特徴と品質管理

プライマリーセルは、細胞ですから、ドナーによってばらつきがあります。また、培養においても注意が必要で、無菌操作をきちんを行わないと、細菌などが混入(コンタミ)する恐れがあります。このように注意を払って扱わないと、細胞は生き物なので、死んでしまったり、死なないまでも品質が低下したり、性質が変わってしまったりします。そのため、信頼性の高い細胞バンクでは、細胞の各ロットについて、細胞の生存率や増殖能、形態に関する品質管理を行っています。また、ウイルスやマイコプラズマに感染していないか、確認しています。そのようなチェックを行っていない場合は、細胞の取り違えがあったり、性質が変わってしまっていたりすることもまれにあります。その細胞を購入した人も、品質チェックをせずに研究をした場合は、大きな損失となります。